初恋の君は、闇を抱く。


「イブに文句があるなら直接本人に言えばいい。影で言うとかナシだろ」

言われた子は腑に落ちない表情をした。

「でもさ、実際全然来ないし、来てもそっこー帰っちゃうし。最近のイブってつまんねぇんだよ」

「イブにはイブの生活がある。俺らが縛り付けることじゃない」


三上の言うことは正論だなって思った。

イブはこの場所を作ったかもしれないけど、だからってみんなの面倒を見なきゃないわけじゃない。

〝期待されるの得意じゃない〟

って言ってた。

私の言ったこと、重荷だったのかな……。

「最近警察に世話になったヤツもいる。ゼロ番の名前を出されたらもう次はないかもしれない」

三上の言葉にざわついてた空気が静まる。

「イブがいないからってここを壊すのは違うと思う。最低限のルールは守ろう」

誰も反論しなかった。

私も心が少しだけ軽くなった気がした。

この人はイブのこと敵対視してるわけじゃないんだな……。

< 47 / 58 >

この作品をシェア

pagetop