初恋の君は、闇を抱く。
そんなに働いて、お金に困ってるんだろうか。

いや、もう私が気にすることじゃないよね。

「イブの考えはよくわからないな……それより今ゼロ番をまとめてくれてるの、三上先輩だよ」

『え、三上って……あの!?』

「高校の先輩だったの。でもね、話してみると良い人そうで」

ミオは被せ気味に『うーーーん』と唸った。

『あまり深入りはしない方がいいと思う』

「ミオまで……」

『良い噂は聞かないよ』

噂好きのゼロ番。

でもどれが真実か嘘かなんて本人しかわからないこと。

『気を付けてね』

「……うん、ありがとう」

『私もまた様子見ていくから!』

「無理、しないでね」

ミオと電話を切った途端。

また突然寂しくなった。


イブに忘れられない人か……。

少しだけ、イブに惹かれてたからショックなのかな。

バカだよね、ちょっと面倒見てもらっただけで。

私なんて、ゼロ番にいるうちの中の一人にすぎないのに。

「はぁ」とため息をついて、私はまたみんなの元へと向かった。

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