【完結】Blackberry

36 クリスマス・イブ

その日のクリスマスイブ、私は電気毛布を膝にかけて彼氏ノートの総合得点を計算していた。

すると…
合計点数が1000点になっている事に気がついた…!

え、1000点…?

ど、ど、どうしよう…?

1000点貯まれば初エッチ、とは言ったものの、私にはそんな決意も勇気もまるで無かったのだ。

そこへ、タイミングが悪い事に燐牙さんがやってきた。

「ん?
何か後ろに隠しただろ?
今?
何持ってんだよ?」

「な、な、なんでもありません!」

私は頑なに後ろに隠した。

「あ、子猫がバルコニーに!」

「え!?」

古典的な手に引っかかってしまう。

「おらっ!
取った!
ん…?
これ…?

彼氏ノートじゃん…?」

燐牙さんは見なくていいのに、ペラペラとページをめくっていく。

「え…!?
1000点!
1000点貯まってるじゃんか!!!」

「ゔ…!?
いや、それは…」

「やった!
初エッチだぜ!!!」

「………」

クリスマスイブに点数が貯まるとは、ロマンチックなのか、なんなのか?

「まだ、すると決まった訳じゃ…」

「何言ってんだよ!
するだろ!
キャ、キャンドル買ってくる!」

そう言って燐牙さんは出て行った。

♦︎♦︎♦︎

その夜。

部屋にはキャンドルが無数に輝いていた。

ほのかな灯りが灯る暗闇の中、私は静かに目を閉じた。

「梨紗、いいのか…?」

「え、いいって?
だって、1000点…」

「俺は…
お前が嫌なら…
待つよ。」

「…ううん、大丈夫…」

「そうか…」

燐牙さんの指先が少しぎこちなく私の素肌をなぞっていく。
燐牙さんは私に深い深い口付けをした。
それは、とても長くて官能的だった。

「愛してる…」

そう言って、燐牙さんは私の指先を触った。
手を繋ぎたいのか?と思ったら、そうでは無いようだ。

そして、私の薬指には指輪がはめられていた…

「燐牙…さん…?」

驚きの表情でそう言う私。

「一年の契約は延長する…
俺が…
一生かけてお前を…
幸せにするから…
ずっと俺の隣で笑ってくれ…梨紗…」

「…はい。」

「そっ…か…
冷や汗かいたよ…
断られるかもって…」

「どうして…?
私も燐牙さんを愛しています。」

「俺と結婚するって事は…」

「分かってる。
一緒に地獄に落ちるから。」

「落とさねーよ…」

そして、燐牙さんは私に身体を重ねた。

ゆっくりと疼く身体と共に、私たちはその夜一つになったのだ。

燐牙さんの熱く硬い身体は、私の中の冬を溶かしていくように、甘く甘く包み込んでくれた。

「梨紗、もっと…」

「もう3回目…っ…!
もうっ!」

ロマンチックなクリスマスイブの夜はまだまだ終わらないようだ。
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