【完結】天才弁護士の溺愛ミステリー
叔父の死は…
46 崩れたケーキ
その日、私は宇賀神先生のタワマンに遊びに行く予定だった。
相変わらずケーキ屋さんにて、ケーキを選んでいる。
以前にも似たような光景があったな、そんなことを考えながらケーキを選び、ラッピングされた手提げ袋を持って店を出た時…
携帯電話の着信がなった。
叔母さんからだった。
「もしもし?
え…
叔父さんが亡くなった…?」
私はケーキの手提げ袋をガン!と落とした。
宇賀神先生のタワマンに着き、私は部屋に入れてもらうと、涙目で宇賀神先生に言った。
「叔父さんが殺されました…
先生、私、何としても自分でこの犯人を捕まえたいんです…
だから、帰ります…」
「綾乃…
僕に出来る事は…?」
その言葉に私は静かに首を横に振った。
「せめて一緒に居たいんです…
安心してください…
主導権はあなたに…
推理の邪魔はしませんよ。」
先生はそう言って去り行く私を後ろから抱きしめた。
「わかりました…
でも、この事件は手出し無用ですよ…?」
「分かっています。」
そして、私は先生の車で、叔父さん宅に向かった。
「叔父さんはどんな人だったのですか?」
先生が穏やかに尋ねる。
「叔父は…
母方の兄で、柊翔吾と言います。」
「!?
待ってください!
柊翔吾…?
聞き覚えがあります…
確か…
スターダスト法律事務所の…」
「えぇ、そうです…
柊翔吾、日本を代表する弁護士の1人…
私が弁護士を志したのは、叔父さんの影響が強くあります。
司法試験の時も、熱心に指導してくれました。
私の憧れであり、師でもあるんです。
私…
許せないんです。
犯人が。
そして、叔父が言ってる気がします。
俺を殺した犯人を捕まえる事が最後の俺からの課題だ、って…」
「なるほど…
わかりました。
頑張ってください、綾乃。
いいえ、姫川弁護士。」
私はまっすぐに前の風景を捉えながら、深く頷いた。
♦︎♦︎♦︎
叔父は、練馬の大豪邸に住んでいた。
練馬など、田舎だろうとは思ったが、大の動物好きの叔父にとってはミニ牧場なども併設できた練馬区がピッタリだったのだ。
長い牧場の並ぶ敷地を歩いて、屋敷にたどり着いた。
「綾乃ちゃんっ…!」
泣き崩れるようにして、奥さん、叔母の沙苗さんが現れた。
「叔母さんっ!
叔父さんは…?」
叔父さんの遺体は…?とは、どうしても聞けなかった。
「今警察の方が来てて…
遺体もまだそのままに…
3階の書斎で殺されたのよ…」
「そんな…」
私は再び涙ぐむ。
「あら…?
こちらの方は…?」
「初めまして。
姫川さんと同じ黒川法律事務所の弁護士・宇賀神玲と申します。
この度は心からお悔やみ申し上げます。
姫川弁護士の何か力になれれば、と…」
相変わらずケーキ屋さんにて、ケーキを選んでいる。
以前にも似たような光景があったな、そんなことを考えながらケーキを選び、ラッピングされた手提げ袋を持って店を出た時…
携帯電話の着信がなった。
叔母さんからだった。
「もしもし?
え…
叔父さんが亡くなった…?」
私はケーキの手提げ袋をガン!と落とした。
宇賀神先生のタワマンに着き、私は部屋に入れてもらうと、涙目で宇賀神先生に言った。
「叔父さんが殺されました…
先生、私、何としても自分でこの犯人を捕まえたいんです…
だから、帰ります…」
「綾乃…
僕に出来る事は…?」
その言葉に私は静かに首を横に振った。
「せめて一緒に居たいんです…
安心してください…
主導権はあなたに…
推理の邪魔はしませんよ。」
先生はそう言って去り行く私を後ろから抱きしめた。
「わかりました…
でも、この事件は手出し無用ですよ…?」
「分かっています。」
そして、私は先生の車で、叔父さん宅に向かった。
「叔父さんはどんな人だったのですか?」
先生が穏やかに尋ねる。
「叔父は…
母方の兄で、柊翔吾と言います。」
「!?
待ってください!
柊翔吾…?
聞き覚えがあります…
確か…
スターダスト法律事務所の…」
「えぇ、そうです…
柊翔吾、日本を代表する弁護士の1人…
私が弁護士を志したのは、叔父さんの影響が強くあります。
司法試験の時も、熱心に指導してくれました。
私の憧れであり、師でもあるんです。
私…
許せないんです。
犯人が。
そして、叔父が言ってる気がします。
俺を殺した犯人を捕まえる事が最後の俺からの課題だ、って…」
「なるほど…
わかりました。
頑張ってください、綾乃。
いいえ、姫川弁護士。」
私はまっすぐに前の風景を捉えながら、深く頷いた。
♦︎♦︎♦︎
叔父は、練馬の大豪邸に住んでいた。
練馬など、田舎だろうとは思ったが、大の動物好きの叔父にとってはミニ牧場なども併設できた練馬区がピッタリだったのだ。
長い牧場の並ぶ敷地を歩いて、屋敷にたどり着いた。
「綾乃ちゃんっ…!」
泣き崩れるようにして、奥さん、叔母の沙苗さんが現れた。
「叔母さんっ!
叔父さんは…?」
叔父さんの遺体は…?とは、どうしても聞けなかった。
「今警察の方が来てて…
遺体もまだそのままに…
3階の書斎で殺されたのよ…」
「そんな…」
私は再び涙ぐむ。
「あら…?
こちらの方は…?」
「初めまして。
姫川さんと同じ黒川法律事務所の弁護士・宇賀神玲と申します。
この度は心からお悔やみ申し上げます。
姫川弁護士の何か力になれれば、と…」