【完結】天才弁護士の溺愛ミステリー
49 気になる事
「…ねぇ、綾乃?」
「はい?」
「少し気になる事があるんです。」
「え…?」
突然の言葉に私はキョトンとする。
「柊先生は日本でも有数のスーパー弁護士だった、そうですね?」
「え、えぇ…
だけど、それが…?」
「続けます。
柊先生は死の直前に犯人と揉めていました。
しかも、死因は出血死です。
と言う事は、刺された後に、ある程度意識があったと思われます。」
「えぇ…
でも、意味が分かりません。
はっきり教えてください。」
「鈍いですねぇ。
つまり、あれだけ頭の切れる柊先生は、死ぬまでの時間に、何かダイイングメッセージを残しているのでは無いか?という事です。
普通の人では、錯乱状態でほぼ無理ですが…
いくつもの難事件を解決してきた、柊先生ならば…
もしかしたら…
と思うのですよ。」
「それです!!!」
私たちは叔父さんの屋敷に向かった。
家を預かっている管理者に話して、叔父さんが亡くなった書斎に向かった。
「うーん、何も変な所は無い気がしますが…」
私は辺りを入念に見回しながら言う。
「綾乃…!
これは…!」
宇賀神先生がある一点を指した。
♦︎♦︎♦︎
そして、第1回裁判が開かれた。
叔母さん、柊沙苗を弁護するのは、もちろん私である。
検察の意見陳述が終わり、私の番になった。
「綾乃、頑張ってください!」
「はい…!」
私は宇賀神先生に力強く頷いた。
「では、被疑者の柊沙苗さんにいくつか質問します。
えーと…
亡くなった、柊氏はよく書斎に居ましたか?」
「えぇ…
主人は書斎で色々と考え事をするのが好きで、特に夕方から夜中は書斎に籠っていました。」
「具体的に柊氏は書斎では何をしていましたか?」
「えぇ…
本を読んだり、雑誌を見たり、あとは将棋の棋譜を並べたり…」
叔母さんは答える。
「ここで、一つ裁判長に報告したい事があります。
亡くなった柊氏は優秀な弁護士でした…
裁判長もご存知の通り…
解決した事件も数多く…
そして、私は柊氏の書斎で、ダイイングメッセージを見つけたのです。」
「そんなバカな!?
そんなものはありませんでした!」
検察が声を上げる。
「続けてください。」
裁判長が言う。
「続けます。
それは、これです。」
私は透明の袋に入った将棋の駒を掲げた。
「《《金将》》の駒です。
柊氏の血が、この駒にだけべっとりと付いていました。
さて、ここで、みなさんに質問です。
金将と言えば何を思い浮かべますか?」
私は傍聴席を見回しながら、そう問いかけた。
「そうです。
少し将棋に詳しい方ならわかる通り、金将は唯一裏が無いのです。
それをダイイングメッセージに当てはめて言うと、裏無い、つまり、占い!!!
これは、占い師に入れ込んでいた、第1発見者の前野弘さんを指すのです!!!」
私は傍聴席の前野さんを指差して言った。
「はい?」
「少し気になる事があるんです。」
「え…?」
突然の言葉に私はキョトンとする。
「柊先生は日本でも有数のスーパー弁護士だった、そうですね?」
「え、えぇ…
だけど、それが…?」
「続けます。
柊先生は死の直前に犯人と揉めていました。
しかも、死因は出血死です。
と言う事は、刺された後に、ある程度意識があったと思われます。」
「えぇ…
でも、意味が分かりません。
はっきり教えてください。」
「鈍いですねぇ。
つまり、あれだけ頭の切れる柊先生は、死ぬまでの時間に、何かダイイングメッセージを残しているのでは無いか?という事です。
普通の人では、錯乱状態でほぼ無理ですが…
いくつもの難事件を解決してきた、柊先生ならば…
もしかしたら…
と思うのですよ。」
「それです!!!」
私たちは叔父さんの屋敷に向かった。
家を預かっている管理者に話して、叔父さんが亡くなった書斎に向かった。
「うーん、何も変な所は無い気がしますが…」
私は辺りを入念に見回しながら言う。
「綾乃…!
これは…!」
宇賀神先生がある一点を指した。
♦︎♦︎♦︎
そして、第1回裁判が開かれた。
叔母さん、柊沙苗を弁護するのは、もちろん私である。
検察の意見陳述が終わり、私の番になった。
「綾乃、頑張ってください!」
「はい…!」
私は宇賀神先生に力強く頷いた。
「では、被疑者の柊沙苗さんにいくつか質問します。
えーと…
亡くなった、柊氏はよく書斎に居ましたか?」
「えぇ…
主人は書斎で色々と考え事をするのが好きで、特に夕方から夜中は書斎に籠っていました。」
「具体的に柊氏は書斎では何をしていましたか?」
「えぇ…
本を読んだり、雑誌を見たり、あとは将棋の棋譜を並べたり…」
叔母さんは答える。
「ここで、一つ裁判長に報告したい事があります。
亡くなった柊氏は優秀な弁護士でした…
裁判長もご存知の通り…
解決した事件も数多く…
そして、私は柊氏の書斎で、ダイイングメッセージを見つけたのです。」
「そんなバカな!?
そんなものはありませんでした!」
検察が声を上げる。
「続けてください。」
裁判長が言う。
「続けます。
それは、これです。」
私は透明の袋に入った将棋の駒を掲げた。
「《《金将》》の駒です。
柊氏の血が、この駒にだけべっとりと付いていました。
さて、ここで、みなさんに質問です。
金将と言えば何を思い浮かべますか?」
私は傍聴席を見回しながら、そう問いかけた。
「そうです。
少し将棋に詳しい方ならわかる通り、金将は唯一裏が無いのです。
それをダイイングメッセージに当てはめて言うと、裏無い、つまり、占い!!!
これは、占い師に入れ込んでいた、第1発見者の前野弘さんを指すのです!!!」
私は傍聴席の前野さんを指差して言った。