最愛の灯を吹き消す頃に。
「真中さんは家近いの」

「校区内だよ」

「そりゃそうだけど。面白いね、真中さん」

「いやいや。うちは、あの赤い橋分かる?郵便局の先の」

「うん」

「橋を渡ったら坂があるでしょ。その前に公園があって」

「うんうん」

「その坂のすぐ近くだよ」

「そうなんだ!じゃあご近所さんだね」

「そうなの?」

「うち、その坂を登り切った目の前のマンションだから」

「ああ、あの」

濃いグレーと薄いグレーのバイカラーの外壁をすぐにイメージすることができる。
坂の上だからあまり目の前までは行かないけれど、同級生も住んでいる住宅地だから馴染みはあった。
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