最愛の灯を吹き消す頃に。
よっぽど可笑しかったのか目尻に溜まった涙を拭いながら「最高」って言った。

「もー。そんなに笑われるなら教えなきゃ良かった」

「ごめんってー。でも確かにそうだな。食べ物と天気の話が通じない人は居ないもんな。当たり障りないし」

税金は俺らにはよく分かんないけど、って言って元宮契は歩いていく。

「これから雨が続くね」

「あ、当たり障りない」

「気まずさ解消」

「ひど」

「仕返し」

元宮契は身長が高い。
足も私より余裕で長いから歩幅もそれなりに大きいはずなのに、たぶん私に合わせて歩いてくれている。
それがなんだか心地良かった。
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