最愛の灯を吹き消す頃に。
ああ、きっと私は普通ではないのだ。
「心臓の灯」が見えるなんてことを言ってしまったらみんなに嫌われてしまう。
だって家族にすら受け入れられないんだもん。
友達や他人が分かってくれるはずない。
ようやく自分の「性質」が普通ではないと気づき始めた小学四年生の頃。
私は「心臓の灯」のことを口にするのはやめた。
だけどやっぱりどうしても見えてしまう。
衣服を着ていてもなんとなくその人の心臓のカタチがぼんやりと見える。
まるで雪国の「かまくら」みたいにぽっかりと真ん中が空いていて、ボワッと灯が宿っている。
健康に問題がない時は燃えるような赤。
ちょっとの怪我やすぐに治りそうな体調不良はオレンジ。
容態が悪くなるにつれて黄色、青と変化していく。
一番恐ろしかったのは紫の灯を見た時だ。
もう手の施しようがないことを知らせている。
紫を見ても医者でもなんでもない私にはどうすることもできない。
人の死がはっきりと見えているのに、怯えることしかできない自分の無力さと苦痛に毎日耐えるしかなかった。
「心臓の灯」が見えるなんてことを言ってしまったらみんなに嫌われてしまう。
だって家族にすら受け入れられないんだもん。
友達や他人が分かってくれるはずない。
ようやく自分の「性質」が普通ではないと気づき始めた小学四年生の頃。
私は「心臓の灯」のことを口にするのはやめた。
だけどやっぱりどうしても見えてしまう。
衣服を着ていてもなんとなくその人の心臓のカタチがぼんやりと見える。
まるで雪国の「かまくら」みたいにぽっかりと真ん中が空いていて、ボワッと灯が宿っている。
健康に問題がない時は燃えるような赤。
ちょっとの怪我やすぐに治りそうな体調不良はオレンジ。
容態が悪くなるにつれて黄色、青と変化していく。
一番恐ろしかったのは紫の灯を見た時だ。
もう手の施しようがないことを知らせている。
紫を見ても医者でもなんでもない私にはどうすることもできない。
人の死がはっきりと見えているのに、怯えることしかできない自分の無力さと苦痛に毎日耐えるしかなかった。