最愛の灯を吹き消す頃に。
できるだけ普通を装って。
なるべくなら嫌われないように。
絶対、絶対に「ちょっとおかしいのかも」って、他人に見抜かれないように。

友達や周りには親切でいるように心掛けたし、
よっぽどのことがない限り、毎日ニコニコ楽しそうに過ごした。

家族だけがいつまでも私を気味悪がっていた。
怯えていたのだと思う。
私に、自分の「心臓の灯」を指摘されることが。

見えていても私は絶対に口にしない。
だからどうかみんなも忘れて欲しい。

そう願いながら、ギリギリ「家族の一員」として今日まで過ごしてきた。

そんな日々が、今までの努力がある日突然、こんなにもあっさりと崩れるなんて思ってもみなかった。
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