最愛の灯を吹き消す頃に。
「俺のことも契でいいよ」

「じゃあ…ちーくん!」

「ええっ。何それ」

「ちょっと特別な感じするでしょ」

「んー。だったら嬉しい」

「ふふ。じゃーね、ちーくん!」

「うん。ばいばい、ニーナ」

マンションにはエレベーターがあるけれど元宮家は二階だから外階段を使って地上に下りた。

坂を下る手前。
見上げたマンションのベランダにはまだ洗濯物が風に揺れている。

今夜、ちーくんはどんな想いで眠りに就くのだろう。
ばいばいしたばっかりなのに早く隣に行きたいと思った。
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