最愛の灯を吹き消す頃に。
翌日。
何も変わらないはずだった日常が、ちーくんが転校してきたことによって少しずつ変化していくのを感じた。
今日もいつも通り、起きるのがだるいだけの朝、のはずだった。
不思議とスマホから目覚まし用のアラームが鳴る前に目が覚めて、いつもより三十分も早く登校の準備を済ませてしまった。
だらだらと家に居ても仕方がないから少し早いけど出発することにした。
「早いわね。日直?」
「違うけど。起きちゃったから」
お弁当が入った赤いチェックのランチポーチをお母さんが手渡してくれる。
キッチンカウンターの上にはお父さんとお兄ちゃんのお弁当が、まだポーチに入れられていない状態で並んでいる。
お母さんが私に愛情を持っていないとは思わない。
こうやって毎日お弁当を作ってくれている。
それだけでも十分な証拠だった。
言葉の端々によそよそしさを感じるのは被害妄想だろうか。
行動の全てに避けられている気はしないのに、目は合わせてくれない。
そんなことどうってことないって笑い飛ばせるほど強かったら良かったのに。
「いってきます」
聞こえなかったのかお母さんからの「いってらっしゃい」は無かった。
わざとじゃありませんように。
そうやってまた祈るだけの弱い私。
何も変わらないはずだった日常が、ちーくんが転校してきたことによって少しずつ変化していくのを感じた。
今日もいつも通り、起きるのがだるいだけの朝、のはずだった。
不思議とスマホから目覚まし用のアラームが鳴る前に目が覚めて、いつもより三十分も早く登校の準備を済ませてしまった。
だらだらと家に居ても仕方がないから少し早いけど出発することにした。
「早いわね。日直?」
「違うけど。起きちゃったから」
お弁当が入った赤いチェックのランチポーチをお母さんが手渡してくれる。
キッチンカウンターの上にはお父さんとお兄ちゃんのお弁当が、まだポーチに入れられていない状態で並んでいる。
お母さんが私に愛情を持っていないとは思わない。
こうやって毎日お弁当を作ってくれている。
それだけでも十分な証拠だった。
言葉の端々によそよそしさを感じるのは被害妄想だろうか。
行動の全てに避けられている気はしないのに、目は合わせてくれない。
そんなことどうってことないって笑い飛ばせるほど強かったら良かったのに。
「いってきます」
聞こえなかったのかお母さんからの「いってらっしゃい」は無かった。
わざとじゃありませんように。
そうやってまた祈るだけの弱い私。