最愛の灯を吹き消す頃に。
今日はさすがに一番乗りかもしれないと思ったけれど教室にはすでに学級委員長の佐々木さんと、彼女と一番仲良しの女子。
部活の朝練を終えたところなのか野球部男子が三人。
それからちーくんが既に登校していた。

「おはよう」

「おはよう。あれ、新凪ちゃん今日早いね」

「なんか早く目覚めちゃって。みんなはいつもこんな早いんだね。尊敬する」

「そんなことないよぉ。ただのルーティンだから。ね!」

佐々木さんに同意を求められた男子達が「お前とおんなじ暇人にすんなよ!」と笑いながら反論している。

佐々木さんだって委員長だからみんなが登校してくる前に先生のところに行って、特別な伝言がないかとか聞いてきてくれていることをみんな知っている。
佐々木さんの親友は優しいから毎朝それに付き添っている。
男子達も夢に向かって毎日部活に励んでいる。
みんな夢や目標がしっかりあっていいなぁって思った。

「おはよ」

「ニーナ。おはよ。今日よろしくね」

「うん。家まではどうする?」

「一緒に帰ろうよ」

「そうだね。どうせ一緒だもんね」

「え!?二人もしかしてもう付き合ってんの!?」

私達の会話を聞いていたのか男子の一人がニヤニヤと大声で言ってくる。

「そんなんじゃない」って否定するべきなのか迷っていたら、ちーくんが「そんなタラシじゃありません!」って言って笑った。

私とちーくんの関係性が「恋人」じゃないとしたら、この関係性の名前はなんなのだろう。
ただの利害関係の一致?
じゃあいつかちーくんは私との契約を飛び越えて彼女を作ったりするのだろうか。

ちょっとだけ胸がズキンとした。
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