おひさまからのラブレター
 フクロウがそうささやくと、森の木々も、風も、優しくうなずきました。

 森全体があんず色に染まり、おひさまの秘密を知ってしまった静かな瞬間でした。

 おひさまは、すぐにでも声をかけたかったのですが、自分の光で、あのは悲しくも気高く浮かぶおつき様を消してしまいそうで、言葉をかけられずにいます。

 おひさまは、自然にあふれる涙とあんず色の光が止められないまま、音も立てずに、彼女の前から立ち去ってしまうのでした 。
< 12 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop