おひさまからのラブレター
 二人が並んで空に居座ったせいで、地上には見たこともないほど眩しい、不自然な光が降り注ぎました。

 すると、森の温度はぐんぐん上がり、可憐な花たちは首を垂れて、しおれ始めます。

 夜を待つ動物たちも、一睡もできずに困り果ててしまいました。

 泉の水はなくなり、土から潤いがなくなり、ひび割れてしまいます。

 その様子を見て、おひさまは深く心を痛めてしまいます。

「いけない。僕のわがままで、愛するみんなを悲しませてはいけない」

 おひさまは、全身の愛をこめ、空をさらに深いあんず色に染め上げました。

 そして、おつき様には優しくも悲しい、あんず色の光を送ります。

「ごめんね、でも大好きだよ」

 最後の一行に心を込めて、おひさまは潔く、愛しい彼女へ静かな夜を譲りました
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