最低シンデレラ〜元カレ公爵様の唯一らしい〜
面接は詰所二階の奥にある小部屋で行われた。面接担当官の副隊長から直々の質問だった。
「エミリー・ガルデニエ。二十一歳。第五遊撃連隊〈白鳥〉に所属経験あり、元少尉。アーベントロート公爵閣下よりの推薦にて、王城警備職ないし近衛騎士隊への採用を志願。……相違ないかね」
「はい、相違ございません」
まずは、経歴確認から。副隊長は履歴書を見ながら、ふむ、と一つ唸る。
「経歴は拝見した。幼年学校卒、前線配属五年。戦功記録も確認済みだ。公爵閣下からの推薦状もあることだし、面接で聞くことはほとんどないのだがね」
そして、テーブルの上で指を組む副隊長。
「では、座学の口頭試問に移ろうかね。まずは、王家の歴史について……」
王国の成り立ち、初代国王の名前、「王国三公」と呼ばれる王国三大公爵家の各名前、義務教育レベルの内容の確認。
「では、語学の確認だ。東方語で自己紹介をしなさい」
エミリーは東方語に切り替える。この程度は朝飯前だ。発音にやや王国訛りがあるものの、実用には困らない程度。アンシャル砦は東方との国境沿いにあり、現地住民や捕虜との会話には必須だったので自然と覚えてしまった。
「結構。では、南方語で、不審者に対する職務質問を想定して」
こちらもまったく支障がない。士官学校で履修している上、アンシャル砦には南方出身の兵も多くいた。彼らの猥談を南方語で教わったことは余計な記憶こそすれ、おかげで日常会話には不自由しない。職務質問程度なら難なくこなせた。
「……よかろう、面接は合格だ。次は、実戦形式でのテストとする」
「ありがとうございます、副隊長殿」
エミリーは立ち上がって敬礼をした。
「エミリー・ガルデニエ。二十一歳。第五遊撃連隊〈白鳥〉に所属経験あり、元少尉。アーベントロート公爵閣下よりの推薦にて、王城警備職ないし近衛騎士隊への採用を志願。……相違ないかね」
「はい、相違ございません」
まずは、経歴確認から。副隊長は履歴書を見ながら、ふむ、と一つ唸る。
「経歴は拝見した。幼年学校卒、前線配属五年。戦功記録も確認済みだ。公爵閣下からの推薦状もあることだし、面接で聞くことはほとんどないのだがね」
そして、テーブルの上で指を組む副隊長。
「では、座学の口頭試問に移ろうかね。まずは、王家の歴史について……」
王国の成り立ち、初代国王の名前、「王国三公」と呼ばれる王国三大公爵家の各名前、義務教育レベルの内容の確認。
「では、語学の確認だ。東方語で自己紹介をしなさい」
エミリーは東方語に切り替える。この程度は朝飯前だ。発音にやや王国訛りがあるものの、実用には困らない程度。アンシャル砦は東方との国境沿いにあり、現地住民や捕虜との会話には必須だったので自然と覚えてしまった。
「結構。では、南方語で、不審者に対する職務質問を想定して」
こちらもまったく支障がない。士官学校で履修している上、アンシャル砦には南方出身の兵も多くいた。彼らの猥談を南方語で教わったことは余計な記憶こそすれ、おかげで日常会話には不自由しない。職務質問程度なら難なくこなせた。
「……よかろう、面接は合格だ。次は、実戦形式でのテストとする」
「ありがとうございます、副隊長殿」
エミリーは立ち上がって敬礼をした。