溺愛センパイと雨空の下で。
「ダメ?」
「い、いや、だ、ダメじゃないです、けど」
「なら時雨ちゃん呼びするね。俺のことは、んー風羽先輩とか?」
先輩のことをいきなり名前呼び…!?
そんな勇気ないよ…なんて考えていると時計を見た先輩は「やっべ、部活始まってる」と言いながら素早く席を立った。
「そのヘアピン渡したお返し、待ってるね」
そう言うと嵐のように教室を去っていった。
ーー
「ほんとに行くの?上」
「…うん、だって……」
そういって右耳あたりのバレッタに触れるとそらちゃんは軽くため息をついた。
数日前、橘先輩が帰り際に残していった言葉。
「……お返し…」
アレからずっと考えていた。何をお返しすればいいのかと。
少しずつ時間が経つにつれ、『やっぱりお返しなんてしなくて良いのかな』『冗談だったのかも』と悪魔が囁くようになったけれど
でも私の大切なバレッタを届けてくれたんだもん。
やっぱり感謝してるし、なにかお礼はしないといけないよね。
そう思って、実は昨日の夜クッキーを作った。
お菓子作り自体、趣味でよくするから全く苦では無かったし、なんだか作りたい気分だったから丁度良かった。
「い、いや、だ、ダメじゃないです、けど」
「なら時雨ちゃん呼びするね。俺のことは、んー風羽先輩とか?」
先輩のことをいきなり名前呼び…!?
そんな勇気ないよ…なんて考えていると時計を見た先輩は「やっべ、部活始まってる」と言いながら素早く席を立った。
「そのヘアピン渡したお返し、待ってるね」
そう言うと嵐のように教室を去っていった。
ーー
「ほんとに行くの?上」
「…うん、だって……」
そういって右耳あたりのバレッタに触れるとそらちゃんは軽くため息をついた。
数日前、橘先輩が帰り際に残していった言葉。
「……お返し…」
アレからずっと考えていた。何をお返しすればいいのかと。
少しずつ時間が経つにつれ、『やっぱりお返しなんてしなくて良いのかな』『冗談だったのかも』と悪魔が囁くようになったけれど
でも私の大切なバレッタを届けてくれたんだもん。
やっぱり感謝してるし、なにかお礼はしないといけないよね。
そう思って、実は昨日の夜クッキーを作った。
お菓子作り自体、趣味でよくするから全く苦では無かったし、なんだか作りたい気分だったから丁度良かった。