溺愛センパイと雨空の下で。
改めてお顔をきちんと見ると凄くかっこよくてビックリする。身長とはアンマッチなほど小顔なのに目はクリクリパッチリ。

鼻もすごく綺麗だし、程よく巻かれた柔らかそうな黒髪になんだか惹かれる。


「も、もももも守咲さん?」
「んぇ?」


ふと気が付けば目の前に座る先輩の柔らかそうな髪の毛に手を伸ばしていた。

急いで手を離し、謝ると、少し顔を赤らめた先輩が俯きながらこちらを伺う。

その様子が先輩なのに、子犬に見え、クスッと笑ってしまった。


「……そんなことより、俺、守咲さんと仲良くなりたいんだよね」
「へ?」
「俺、橘風羽。3年。」
「え、あ、えと私は…」
「守咲時雨ちゃん、でしょ?時雨ちゃんって呼んでもいい?」


私はただバレッタのこと聞きたかっただけなのに、先輩の勢いに飲み込まれてしまう。


私の席に肘をついて、こちらを見下ろす先輩には先程の子犬感は無くなっていて、すごく楽しそうに私に話しかけてくる。それはそれでワンチャンみたいかも…、なんて思っているとブンブン振っているしっぽが見えてくる気がした。

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