雨音が響く星空の下で
うわあ、身長高い……。
だって橘先輩みたいにドアの上のところ触ってるよ!


金髪にピアス。

いかにも…チャラい雰囲気のこの先輩は橘先輩のことを『紅葉』と呼んだ。


もしかしたらこの先輩、橘先輩のクラス知ってるのかも。



「…そうです。橘先輩を探していて…何組か分かりますか…?」

「え、っとその前に一旦、紅葉に何の用事??」

「数日前落とし物を届けてくださったので……お礼にクッキーを焼いてきたんです」



そう言うとおっきな先輩は「…くっそ、アイツっ」と言いながら金色の髪の毛をわしゃわしゃしだした。



「…紅葉なら、6組だから!多分教室いると思うよ」

「そうですか…!教えてくださりありがとうございます!」

6組ってことは真逆の位置にあるクラスだ。
金髪先輩に軽く会釈をしてそらちゃんの元へ急ぐ。


「ねぇそらちゃん!6組だって!」

「真逆だったね」

「だねっ」


3年生フロアは相変わらずザワついているけど、橘先輩のクラスを知れた嬉しさに、そんなことは全く気づかない私はそらちゃんと一緒に6組を目指した。

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