雨音が響く星空の下で
なぜかボーっとしていた先輩はそらちゃんの言葉にハッとしたような表情をした。

すると、「…そうだそうだ」と言いながら大きな歩幅で私たちを目掛けて教室の中に入ってきた。



ついさっきフラッシュバックしたばかりだからか、1歩1歩近づく、その足音に再びあの時の映像がフラッシュバックする。



あ、だめだ…落ち着かないと、大丈夫大丈夫…。

今は、そらちゃんがいる。



小刻みに震える体を両手で摩り、そんな私に気づいたそらちゃんは次は席を立って私を守ってくれた。



ずっとこんなままじゃ、ダメなのに……。

そう思っていると止まる足音と大きな影。



教室の端と端だったから分からなかっただけで、この先輩すごく身長が高いみたいだ。

今はそれがとても圧迫感に変わっていて、それでも私の目の前にいてくれる小さくて大きな背中が私を安心させてくれる。


「いや、その、守咲さんに用があるんだけど、」

「時雨に何の用ですか?」

「……まぁいっか」


そういって大きな先輩はポケットからある物を取り出した。


「これ、今日朝拾ったから届けに来た」


そういってそらちゃん越しに私に伸びてくる大きな手の中には朝落としたバレッタが。

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