娘のパパと再会したら今度こそ逃げられません
目鼻立ちがハッキリとした華やかな顔立ちと、百六十三センチの杏奈と変わらない身長。

朗らかな笑顔とまっすぐに伸びた背中は自信に満ちていて、実際よりも若く見える。

「治療中も全然泣かなくて、ドクターに褒められていたそうですよ」

「そう、ですか」

朱音は子どもながらに我慢強く、滅多に泣くことはない。

大抵のことには物怖じせず、いつもあっけらかんとしている。

いつも両親に気を使ってばかりだった杏奈の子ども時代とは大違いだ。

「朱音ちゃん、足も速いし運動神経が抜群。運動会が楽しみですね」

「そうなんです。本人も楽しみにしていて……」

運動神経がいいのはバスケ部で活躍していた蓮斗譲りだ。

成長するにつれて見た目や仕草だけでなく頭の回転の速さや運動神経のよさにも蓮斗の面影が垣間見えるようになってきた。

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