娘のパパと再会したら今度こそ逃げられません
同時に、この二週間どれだけ蓮斗に会いたかったのかを実感する。

「あ、あの……朱音も毎晩楽しそうです」
 
照れくささをごまかすように、杏奈は口を開いた。

「俺も楽しんでる。だけど一昨日だった? 途中で寝落ちされた時はびっくりしたけど」

蓮斗はニヤリと笑い、縄跳びを繰り返し練習している朱音に視線を向けた。

「いきなりでしたよね」

肩を揺らし笑う蓮斗につられ、杏奈も笑い声をあげた。

思いを伝え合って以来、ほぼ毎晩スマホのアプリを使ってビデオ通話をしている。

メッセージのやり取りだけでは物足りないというのもあるが、ビデオ通話だと朱音も参加できるので、蓮斗と朱音との距離を詰めるのにいいと考えたからだ。

ただ、忙しい中での通話は深夜になることも多く、朱音の参加率は二割程度。

一昨日は朱音も参加して通話を始めたものの、会話の途中でなんの前触れもなくテーブルに突っ伏して寝息を立て始めた。
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