娘のパパと再会したら今度こそ逃げられません
公園をあとにした杏奈は、蓮斗と朱音をこのひかり食堂一号店に連れていった。

日曜日ということもありランチタイムはすでに満席。

ウェイティングの列に二十分ほど並んで、ようやく店内に案内された。

「……というわけで、来月からこの近くにある本社に異動することになったんです」

杏奈は突然決まった異動の経緯を蓮斗に話し終えて、ホッと息をついた。

隣の席では朱音が機嫌よくハンバーグを食べている。

「早く言いたかったんですけど、直接伝えたかったので。突然でびっくりしましたよね」

蓮斗の反応をうかがいながら、杏奈は話を続けた。

「いや……びっくりというよりドキッとした」

「やっぱり、そうですよね。……前科があるし。ごめんなさい」

「いや、違うんだ。そのことなら今はなんとも思ってない。だから気にしなくていい」

「だけど」

気を使わせてしまって、申し訳ない。

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