娘のパパと再会したら今度こそ逃げられません
育ち盛りの食欲には驚かされるが、欲しいものにとことん素直な朱音がうらやましい。

「じゃあ、ママもプリンとチョコアイス、両方食べようかな。せっかくだからパンケーキもいいかも。朱音、ママと半分こする?」

朱音は全力で首を横に振る。

「半分こはやだ。朱音、全部食べたい」

「……わんぱく」

蓮斗がそう言っていたのを思い出して、杏奈は笑い声をあげた。




「駒田さんが、離婚、ですか?」

「ああ。だから父がまた駒田さんと結婚しろって言い出して。さっきの電話もそのことで…本当、厄介なんだ」

蓮斗はうんざりとした様子でそう言って、肩を落とした。

「そうだったんですか……」

杏奈は目を丸くし、つぶやいた。

まさか駒田が蓮斗以外の男性と結婚していたとは、びっくりだ。

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