娘のパパと再会したら今度こそ逃げられません
ふっと笑みを漏らした蓮斗の顔が、真顔に戻ってすぐ。

ようやくお互いの気持ちをわかり合えた幸せをかみしめながら、ふたりはどちらからともなく抱き合い、唇を重ねた。

甘い吐息が途切れることなく部屋に響いて、全身がハイスピードで熱くなっていく。

杏奈は蓮斗の首にしがみつきながら、夢中で蓮斗の動きに応えていた――。

その時。

テーブルに置いていた杏奈のスマホから、電話の着信を告げる軽快な音が流れ始めた。

するとそこに数秒遅れで別の音が加わった。

蓮斗のスマホから流れている、規則的な機械音だ。

「なんだ?」

「え、なに?」

杏奈は蓮斗の肩に手を置いて、慌てて体を起こした。

顔を見合わせそれぞれスマホを手に取った。

杏奈のスマホの画面には、公美子おばあちゃんと表示されている。

朱音たちがそろそろ帰ってくるのかもしれない。

杏奈は画面をタップし、電話に出る。

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