娘のパパと再会したら今度こそ逃げられません
杏奈は動きを止めた。

「……そうですか。今すぐ向かいます。駒田総合病院ですね、はい、大丈夫です。よろしくお願いします」

「あの、蓮斗さん? なにかあったんですか?」

電話を終えた蓮斗に、杏奈は声をかけた。

「ああ。父が倒れて救急車で運ばれたらしい」

「お父さんが? あの、大丈夫ですか?」

「命に別状はないらしいけど、とりあえず入院するみたいなんだけど。弥生さん……奥さんが混乱していて、状況がよくわからないんだ」
 
蓮斗は固い表情で事情を説明しながら、スマホを手に玄関に向かった。

「駒田総合病院らしいから、今から行ってくるよ。朱音ちゃんが帰ってくるまで待てなくてごめん」

「それは全然大丈夫です。それに私も今から朱音を迎えに行くので一緒に下におります」

そして蓮斗とふたり、足早に家を出た。






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