娘のパパと再会したら今度こそ逃げられません
蓮斗と再会して、入籍したのは四カ月前。世間はクリスマスムード一色だが、今こうして蓮斗に抱きしめられると、この瞬間がクリスマスプレゼントのような気持ちになる。

輝く夜景に感動しながら華やかなスイートルームで愛する人に抱きしめられている。

こんな瞬間が自分に訪れるとは、子どもの頃の自分には想像することすらできなかった。

日々更新される幸せに、涙がこぼれそうになる。

「あんなに綺麗な杏奈、本当は誰にも見せたくなかった。独り占めしたくてたまらなかった」

熱い吐息に混じって、蓮斗の思いが伝わってくる。

その思いがうれしくて、杏奈の体も小さく震えた。

「私は蓮斗さんのものですよ。……昔からずっと」

杏奈は蓮斗の胸に顔を押し当てて、恥ずかしさを堪えながらつぶやいた。

高校生の時から今この瞬間まで、心も体も杏奈のすべては蓮斗のものだ。

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