娘のパパと再会したら今度こそ逃げられません
「それ、すごい殺し文句だな。今すぐ抱きたいのを我慢してるのに……なんだよ」

朱音の肩に顔を埋めそうささやいたかと思うと、蓮斗は杏奈の体を引き離した。

「俺も、杏奈のものだ。今までも、これからも、な」

射るよう眼差しとともにそう告げられた瞬間、素早く伸びてきた手が杏奈の後頭部を押さえつけた。そして。

「ん……っ」

近づいてきた蓮斗の唇が杏奈のそれに重なった。

「愛してるよ。俺の奥さん」

角度を変えるタイミングでそうささやくと、蓮斗は杏奈をさらに強く抱きしめてもう一度唇をふさぐ。

結婚してしばらく経つというのに、まだ慣れない。甘い痺れに身を任せながら、杏奈は蓮斗に促されるまま口を開いた。

するとガラス窓に体を押しつけられて、蓮斗の舌が我が物顔で入ってきた。

「は……っ」

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