娘のパパと再会したら今度こそ逃げられません
「朱音ちゃん、子どもの頃の俺にそっくりなんだ」

蓮人は杏奈の顔をまっすぐ見つめ、畳みかける。

「それは」

杏奈は息を飲み込んだ。

「俺も子どもの頃から背が高くてスポーツが得意。それに誰とでもすぐに仲よくなって、言葉も早かったらしい」

「……そうなんですね」

蓮人が言いたいことにピンときて、杏奈は顔を逸らした。

「あの、注文をお願いしま――」

「朱音ちゃんは俺の子、だよな」

蓮人はそれまでの柔らかな表情から一変、たちまち表情を引き締めた。

「あの……」

否定しなければと頭ではわかっていても、なにもかも見透かしているような視線を向けられて、うまく言葉が出てこない。

「俺に、似てるんだ。杏奈もそう思うだろ?」

「でも。それは」

杏奈はひとまず口を開いたものの言葉が続かず、力なく肩を落とした。

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