娘のパパと再会したら今度こそ逃げられません
「だからですね……私も最後はみんなに推薦されて代表に推されていたというか。でも、私にできるんでしょうか。がんばるしかないけど、自信が」

杏奈は小さくうなだれた。

「大丈夫」

たしかに積極的に人の前に立つタイプではなさそうだが、その分人一倍強い責任感と周囲からの抜群の信頼感で乗り切るはずだ。

「俺もひとりで進めてるわけじゃないし、茅島さんも他の委員たちの力を借りて一緒に動けば大丈夫」

「……ですよね」

多少気が楽になったのか、杏奈は口もとを緩めた。

「だったら、まずは塩崎先輩に頼らせてもらっていいですか? お忙しいとは思いますけど、いろいろと教えてください」

覚悟を決めた杏奈は早速そう切り出し、ブレザーのポケットからスマホを取り出した。

「アルバイトのことといい委員のことといい気を使わせてしまってすみません。連絡先、教えてもらえると私の方こそ助かります」

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