こもれび日和

家族

玉ねぎを炒めたり、じゃがいもを洗ったり、
ふたりは忙しくも楽しそうだった。
聡恵が驚きながら拍手する。
「上手よ〜、ありがとう!」

日が沈む頃、庭に長いテーブルが並べられ、
ついに大鍋のカレーが運ばれる。

ツヤツヤのごはんに、
とろりとしたカレーがたっぷりかかる。

「いただきまーす!」

スプーンを口に運んだ瞬間、
歩も直も目をまんまるにした。

「おいしい!!」
「おかわりする!」

純がガッツポーズをし、
聡恵は目を細め、
実は鼻をこすり照れ隠しをする。

薄暗い庭に、虫の声がしずかに響いていた。

律は夕焼けの空を見上げ、
そっとつぶやく。

「やっぱり…帰ってくるとホッとするな」

蘭が優しく微笑んだ。

「みんな、とても素敵な家族ですね」

その言葉に、
実も聡恵も、兄弟たちも、
なんだか照れくさそうに笑った。
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