こもれび日和
歩が箱を開けると、中には
動物たちが出てくる冒険絵本。

「ぼく、これ読みたかったやつだ!」
歩は飛び跳ねながら喜ぶ。


直がふわふわの緩衝材をよけると、
お絵描きセット が入っていた。
色鉛筆、クレヨン、スケッチブックまで揃っている。

直は大事そうに抱えながら、

「サンタさん……ありがとう……」

律と蘭も、
2人のはしゃぐ姿に優しく微笑んだ。


「サンタさん、クッキーたべてる!」
歩が皿を指差す。
少しかじった跡がある。

「ほんとだ……!」
直は目をまん丸にしていた。

蘭は笑いながら、

「よかったね。
きっと優しいサンタさんだったんだね」

律はコーヒーを飲みながら、

「楽しいクリスマスになったなぁ」

歩は絵本を抱え、直はさっそくスケッチブックに
ツリーの絵を描き始める。

その様子は、
まるで小さな奇跡が降り積もったような光景だった
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