こもれび日和

新しい日々

新しい年の朝――。
まだ空がほんのり白むころ、春夏秋冬家の前に車が1台、また1台と止まった。

律の家族、
そして蘭の家族が揃ってやってきたのだ。

門松としめ飾りが揺れる玄関で、
蘭が笑顔で迎える。

「明けましておめでとうございます!」
「今年もよろしくお願いします!」

玄関は一気ににぎやかに、
まるでお正月の福袋みたいに温かい空気でいっぱいになった。



台所からは、
昆布だしと鶏肉の香りがほんのり立ちのぼっている。

律が心を込めて作ったお雑煮。
ふわっと柔らかいお餅に、透き通ったスープ。

「おいしいー!」
歩が口いっぱいにほおばる。

「ぼく、このお汁だいすき…!」
直は目を細めて嬉しそう。

続いて、おせち料理の重箱が開かれると、
家族みんなが“わぁっ”と声をあげた。

黒豆、栗きんとん、田作り、だし巻き、紅白かまぼこ、
そして律特製の昆布巻き。

蘭の父・蔵之介が
「おせちがこんなに立派だとは」と感心し、
律の母・聡恵もにっこり笑う。
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