こもれび日和

幸あれ

煮しめ、山菜の天ぷら、地鶏のスープ……
どれも手作りのあったかい味だった。

「蘭ちゃん、食べな食べな!」

「律くん、これも美味しいよ!」

村のおじいちゃんおばあちゃんが、
まるで孫にするように皿を差し出してくる。

蘭は少し照れながら食べ、
律は何度も「ありがとうございます」と頭を下げた。

やがて、村のリーダー格の男性が立ち上がった。

「コモレビ村へ、ようこそ二人とも。
ここは小さな村だけども、助け合って生きていく場所だ。
困ったときは、何でも言ってくれな」

その言葉を聞いた瞬間、
蘭の目に涙がにじんだ。

「……あったかいね、律さん」

律は蘭の手を握って、静かに頷いた。
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