こもれび日和
春夏秋冬家の庭では、色とりどりのガーランドが風に揺れ、
歩と直の4歳の誕生日を祝う笑い声が弾んでいた。

「歩、直! ふたりとも、もう4歳だねぇ!」
蘭が風船を抱えて走り回り、
律はテーブルに並べられたフルーツジュースのストローを刺していた。

そこへ——。

ピンポーン。

玄関のチャイムの音がした。

「え? 誰だろう?」
律はが首をかしげて戸を開けると、
背筋の伸びた、けれどどこか不器用そうな男が立っていた。

「……蘭は、いるか?」

低く落ち着いた声。
驚きで目を丸くした蘭が庭から駆け寄る。

「……お父さん!?」

そう、彼は蘭の父——蔵之介だった。


蔵之介は帽子を軽く取って頭を下げた。
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