こもれび日和

繋いでいく

「急に悪かったな。
……今日は、孫のお祝いだと聞いたもんでな」

蘭は少し戸惑いながらも笑顔を向ける。

「来てくれて……ありがとう。
歩と直も、きっと喜ぶよ!」

ただ、蔵之介はどう見ても緊張していた。
歩と直の前に立つと、腕をどうすればいいのかわからないように固まってしまう。

「……は、はじめまして。蘭のお父さんだ」

歩はきょとん。
直は首をかしげて蘭の服の裾を掴む。

蘭が笑って紹介する。

「この人はね、おじいちゃんだよ」

歩と直の目がぱぁっと輝いた。

「おじいちゃん!?」
「ほんとにー!?」

その呼び方に、蔵之介は耳まで赤くなった。
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