こもれび日和
「……おじいちゃん、すごい!」
「おいしいにおい!!」

蔵之介はどこか照れくさそうにつぶやいた。

「誕生日おめでとう。歩、直」


食卓に座り、
歩と直も頬を膨らませながら夢中でオムライスを頬ばる。

「おいしい!!」
「おじいちゃんの、ふわふわ!」

蘭はその光景を見て、そっと目元をぬぐった。

蔵之介が小声で言う。

「……蘭、
おまえがこんなに幸せそうで……よかった」

蘭は微笑んで答えた。

「お父さんも、これから少しずつ……ね?」

そのとき、律がカメラを構える。

「はい、みんな〜! 撮るよ〜!」

蔵之介は驚きつつも、
歩と直に両手を掴まれ、そのまま中央へ引っ張られていった。

パシャッ。

夕陽の差し込む春夏秋冬家のリビングで、
新しい家族の形が一枚の写真になった。
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