こもれび日和
歩と直が通うコモレビ保育園 では、年に一度の大イベント——
夕涼み会 の準備が本格的に始まっていた。



「俺の焼きそば、絶対に行列を作るぞ~!」

台所では律が腕まくりをして、
香ばしいソースの香りをまとわせながら焼きそばの試作に必死になっていた。

「ソースはもう少し甘めの方がいいか?」
「野菜は細め? それとも大きめ?」

その問いかけに、歩と直は真剣な表情で味見をする。

「ん〜! おいしい!」
「もっとおにくいっぱいがいい!」

蘭は笑いながらメモを取る。

「お肉多め、だって。ほら、子どもの審査は正直だよ」

律は満足そうに頷いた。


一方、居間では蘭が太鼓のリズムに合わせて
歩と直と一緒にコモレビ音頭の練習をしていた。

「はい、葉っぱを摘んで〜、空へひらり〜!」
「ひらり〜!」
「おどる〜!」

ふたりは手足をバタバタさせながら踊り、蘭は笑いが止まらない。

「大丈夫。うん、当日はきっと上手に踊れるよ」
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