こもれび日和
そして当日。
保育園の園庭には、色鮮やかな 提灯 がずらりと吊るされ、
夕暮れの風に揺れていた。
園児たちは浴衣や甚平に袖を通し、
「見て〜!」「かわいい?」とお互いに見せ合ってはしゃいでいる。
屋台では、保護者たちが協力して
焼きそば、かき氷、ポップコーンの準備に大忙し。
律はバンダナを巻き、
試作を重ねた焼きそばを豪快に炒めていた。
「はい、焼き立てです〜!」
「律さん、焼きそばコクがあるねぇ!」
評判は上々で、焼きそば屋さんの前にはすでに行列ができていた。
夕暮れが深まり、園庭中央に設けられた舞台に明かりがともる。
真っ赤な衣装に金の冠。
小さめの炎の形の杖を持って舞台に登場。
火の神様を演じる、にじいろ保育園のトリイウタコ園長先生である。
水の神様を演じるのは、かぜ組の担任、カグラサクラ先生。水色のきらめく衣に、透明な布をまとい、やわらかく揺れる動きで観客を魅了する。
歩と直も憧れている年長組のつぼみ組。
星の飾りをつけた帽子を被り、きらきら光るステッキを持って可愛らしく登場。