こもれび日和
昔々、コモレビ村には「火の国」と「水の国」があった。
ある日、空から星の妖精たちが舞い降り、

――「仲良くすれば、もっときれいな光が生まれるよ」

と語りかける。

火の国も水の国も最初は反発するが、
星の妖精たちの歌とダンスに心を動かされ、
やがてふたつの国が手を取り合う。

その瞬間、舞台の上にライトが散りばめられ、
園庭には虹色の光がふわりと広がった。

観客から大きな拍手が湧き上がる。

歩と直は舞台を食い入るように見つめ、
「ぼくもつぼみ組さんになったらあれやる!」
「ほしのようせいになるー!」
と興奮気味。

蘭はそっとほほ笑んだ。


劇が終わると、園庭の真ん中に輪ができ、
太鼓の音とともに コモレビ音頭 が始まった。
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