こもれび日和
駅を降り、坂道を少し上ると、
大きな柿の木の下に、律の実家が現れた。

玄関には、すでに家族が勢ぞろいしていた。

「帰ってきたか、律!」
腕組みをした父・実が笑いながら近づく。

「お帰りなさい、蘭さん」
母・聡恵はエプロン姿で、まるでずっと待っていたかのよう。

庭のベンチには、
カメラを首から下げた弟・奏、
そしてキッチンカーのユニフォームのままの弟・純。

「ようこそ! 歩くん、直くん!」
「ねぇ、おじちゃんね、すんごい世界の写真あるんだよ!」
「今日はうまいカレー作るからな!」

歩と直はすでに大はしゃぎで、
どちらの叔父の方へ行こうか迷っていた。



実が張り切って言った。

「せっかくだし、今日は全員で カレーライス を作るぞ!」

母屋の台所に家族がぞろりと集まった。
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