復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!
(違う)


 本当は、そんなことを気にしてるんじゃない。

 わたしはきっと、ゼリックに妹ではなく妻として愛してほしいだけなんだ。

 あんなに大事にされているのに。愛されているのに。我ながらすごく欲張りだと思う。だけど、それだけじゃもう足りなくなってしまった。


「リビー?」


 と、ゼリックが寝室へと入ってくる。わたしは目を拭いながら、急いでゼリックへと向き直った。


「疲れただろう、リビー?」


 わたしを愛しげに見つめながら、ゼリックがよしよしと頭を撫でる。……いつもみたいに。わたしはムッと唇を尖らせた。


「疲れてません」


 嘘だけど。本当は踵とか、コルセットでガチガチに固められた体とか、どこもかしこも痛くて疲れてるけど。子供扱いも妹扱いもされたくなくて、わたしはふいとそっぽを向いた。


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