篠田くんと御坂くん





 放課後。
 私が委員会へ行く支度をしていると、席に篠田くんがやってきた。

 
「浅田さん」

「なに」

「これやって。」


 これ。とは、と見ると、篠田くんは黒いフレームの眼鏡を持っている。


「掛けてみて」

「目悪くないよ」

「掛けてよ」


 私が眼鏡を受け取ってカチャ、と掛けると、篠田くんは嬉しそうに笑った。


「浅田さん×眼鏡!」

「そういう趣味なの?」

「そ。俺眼鏡フェチだから」


 それからにっこり笑って。


「頭良い人大大大好きだよ」

「へ、へえ」

「あ、こら翔!」


 そこへ現れたのは目を擦っている山井くんだっった。

 
「俺の眼鏡返せ!」

 篠田くんは私から眼鏡を受け取ると今度はカチャと自分の耳に掛けた。

 眼鏡×篠田くん、のチャームにやられそうになったがかろうじて持ち直す。
 見せつけるように掛けたと見えたのは私だけか。


「委員会?」

「うん」

「眼鏡返せ見えねんだから」


 じゃれ合っている篠田くんと山井くんを残して、私は教室を出た。




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