契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
「森田君から、今日にも退院して陽子の傷害事件を明らかにすると連絡があった。警察に揉み消されないように、ドラレコの映像をネットに流した上で被害届を出すらしい」

 私は警察までも小笠原の毒に毒されている事実に身震いした。

「緋色、変なこと言っても良い? 須藤玲香さんの不審死が事件だとしたら、殺したのは小笠原夫人じゃない気がするの⋯⋯」
 私は緋色の耳元で内緒話するようにそっと告げた。

 余命宣告があった時、私は小笠原夫人とは陽子も含めてお茶をすることが多かったことを思い出した。

 だから、勝手に長期に渡り小笠原夫人に毒を盛られた可能性を想像した。

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