佐倉くん、好きじゃないのにその気にしないで
「佐倉くん……、どうしてここに……?と言うか、なんで私がいること……」
「んー、勘」
「か、勘……っ」

佐倉くんはニヤリと笑った。
勘……っ、すごい……!でも、大きい校舎なのに、見つかるなんて……、エスパーなのかな……っ。

心配になっていると、佐倉くんが吹き出した。

「ははっ、いやいや、違うよ。勘はすごすぎ。旧校舎行く愛山さん見えたから、ここかなって」

「な、なんだぁ……」
ほっと胸を撫で下ろし、残りわずかなお弁当を食べようとお箸を取る。

佐倉くんが、私のお弁当を覗き込んだ。
「あれ、お弁当なんだ」
ち、近い……!

戸惑いつつも頷く。
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