佐倉くん、好きじゃないのにその気にしないで

あれ……。
「いいなー。お弁当、おれあんまり食べないんだよね、購買で済ませてるから」

気のせいと思うことにしよう……。
佐倉くんの視線の先にあるお弁当をみると、残り一個の卵焼きを見ている気がした。

欲しいのかな……?
「えと……こんなものでよければ、食べる……?」

すると、佐倉くんが目を輝かせた。
「まじでっ?」
目をキラキラさせて、なんだか弟みたい。

私に弟はいないけど、従兄弟に四歳の男の子、りーくんこと陸くん。

私がご飯やおやつを食べると、いつも目を輝かせて「ちょーだいっ」と言う。

それが可愛くてしょうがない。
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