ミラージュ・プリンセス♡ 〜私が、王女さまって本当ですか?〜
 廊下に出ると、さっきのメイドさんが待っていた。

「謁見の間まで、ご案内いたします」

 長い廊下を歩く。
 すれ違う兵士たちが、みんな直立不動で敬礼してくる。
 そのたびにビクビクしてしまうけれど、なんとか顔を背けてごまかす。
 ロゼリアは、堂々と歩いていたんだろうか。

 やがて、ひときわ大きな両開きの扉の前にたどり着いた。
 装飾が施された、威圧感のある扉だ。

「護衛騎士の皆様がお揃いです」

 メイドさんが扉を開け放つ。

 中から、きらきらと眩しい光があふれ出した。
 光あふれる部屋の中へ、おそるおそる足を踏み入れる。
 高い天井にシャンデリアが輝くその部屋には、絵本の中から飛び出してきたような三人の青年たちの姿。

 私はドレスのポケットに忍ばせた、ロゼリアの手による主要人物メモを、汗ばんだ手の中で握りしめる。

 えっと……金髪が近衛騎士、銀髪が魔法顧問、茶髪が発明家、だよね……?
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