雪音だけのライブハウス
<山村、母の実家>

修児(しゅうじ)
『よう愛祈琉(あいる)!新しい歌覚えたか?』

愛祈琉(あいる)
「うん!修児(しゅうじ)くん、聴いてくれる?」

修児(しゅうじ)
『おう!』

愛祈琉(あいる)
「あとね、新しい歌詞も書いたの!」

修児(しゅうじ)
『ほんとか?すごいな!見せてくれ!』

当時の私は、歌に居場所を求めていた。

けれど、新しい歌を覚えても、歌詞を書いても、気味悪がられるのが怖くて誰にも披露できなかった。

それでも叔父の西田 修児(にしだ しゅうじ)くんだけは、いつも私の味方でいてくれた。

かつて、一家の”厄介者扱い”された修児(しゅうじ)くんだから、私の寂しさを感じ取ってくれたのかもしれない。
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