両思いでしたがタイムトリップして、敵国の王子と王女になりました!?
ついに!ラスボス!?
「怪我ねーかよ?」
「ロロ……」
羽と消えて、どうなってるかと思ったけど……。
ピンピンしているロロを見て、安心した。
良かった、ロロ。元気なんだね!
「ロロ―!」
ロロに手を伸ばす私。
そして、そんな私の横顔に、キレイに蹴りを入れるネネちゃん。
ゲシッ
「いたい!」
「ロロ―! 会いたかった!」
ネネちゃんは泣きながら、ロロを抱きしめた。
何度もロロの名前を呼んで、きつくきつく、抱きしめていた。
「ロロ~!」
「ネネ……」
だけど、心配されているロロの方こそ、なんだかネネちゃんの方を心配してるような。そんな表情だ。
「俺がいない間、大丈夫だったかよ」
「うん。ミアがひたすらウザかったけど、大丈夫だった」
「ん?幻聴かな?」
私、ひらすらネネちゃんに嫌われてる気がするんだけど、大丈夫かな?
いずれ仲良くなれるよね? ね!?
頭を抱える私の横で、石を噛まされ微動だにしなくなった羽を、連くんがズバッと切る。
すると羽は、音もなく消滅していった。
「ロロが無事なのは良い事だけど、どうやって戻ってきたの?」
すると、ロロは「こらネネ、離せ!」と。
ネネちゃんを引きはがしながら、連くんを見た。
「戻って来たって言うか、逃げてきたんだよ。
あの羽を操作している時のソフィアは、隙ありまくりの、ガバガバだからな」
「逃げて来たんだ。
そっか、無事で良かった」
ニコリと笑う連くんには目もくれず、ロロはネネちゃんに再び「離せ!」と言っていた。
顔に、少しばかりの赤色を浮かべて。
「お前は、こういう事を平気ですんなっての!」
「なんで!?
ロロってば、すぐ顔を赤くするんだから!
私に抱きつかれると、そんなに照れくさい!?」
「ば……!!」
ネネちゃんのトドメの一言で、ロロは完璧に固まってしまった。
あぁ、ロロ……。
今、なんとなく、ロロの気持ちがわかるよ……。
「ロロさんは口が悪そうに見えて、案外ウブなんですね」
「こら、聞こえてるぞ! そこのガキー!!」
フラット女王と知らないロロが、指をさして女王を非難した。
ロロ!
その人、女王だから!
魔法が使えるから!
私が「神様」だって誤解したくらいには、強い人だから!
「ん?」
そう言えば、フラット女王は魔法が使えるんだよね?
じゃあ、さっきみたいな事も、魔法を使えばいいんじゃないの?
ってか、国の平和もさ。
「”世の中を平和にしろー”とか何とか言って、魔法をかければいんじゃない?」
「それが出来たら、こんな苦労はしませんて……」
女王は、フッと哀愁を漂わせながら笑った。
な、なるほど……?
どうやら魔法も万能ではなく、使えるシーンが限られるみたい。
「最悪のことが起きた時のために、魔法のエネルギーを、ある程度ストックさせてるんですよ。
つまり――
保険のために、むやみやたらに魔法を使えないって。そういう事です」
「い、色々あるんだね……」
私が納得した、その時だった。
ロロがピタリと動きを止めて「来るぜ」と言った。
え、“来るぜ”?
何が?
すると、ロロは声色を低くする。
「決まってんだろ、アイツが。だよ」
「!」
すると連くんは、誰が来るのか、もう分かったみたい。
剣を持って、いつでも動けるよう身構えた。
カチャ
「相手から来てくれるっていうのなら――ちょうどいい。
ここに全四か国が揃うんだ。
仲良くなるための親睦会と、いこうじゃないか」
連くんが意味深な笑みを浮かべた時。
この場に、黒いモヤが立ち込める。
そして、それが晴れる頃――
一人のシルエットが浮き出て来た。
「お前が、今回の黒幕だね。
ダイア国のソフィア王」
連くんが言い終わるやいなや。
影は、形を表す。
連くんと同じくらいの背。
黒い髪。
そして、切れ長の金色の瞳。
服装は、まるで学校で使う黒いジャージ……のようなラフな服の上に、紫のマント。
気怠そうな目をした男の子――ソフィアが、この場に姿を見せた。
「……」
「……ッ」
「……」
「……ッ」
「……」
「……ん?」
何も、喋らないの?
ずっと身構えるのも疲れるので、体勢を崩す。
「あの、ロロ。
もしかして、ソフィアって……」
すると、まだ何も聞いてないのに、ロロが頷く。
「そうだ。ソフィアは、いつも研究とか、発明とか。
そんな事ばかりしてるから、常に睡眠不足。
よって、いつもボーッとしてる状態だ」
「いや、敵にあるまじきライフ0感だよ!?」
足元フラフラしてるし!
誰にも聞こえない声で、ボソボソ喋ってるし!
このままじゃ埒が明かない――そう思い、ソフィアに声を掛ける。
「あ、あの……。
あなたが色々やらかしたソフィア、なの?」
「……」
「返事をする体力がないなら、頷くか首を振ってもらえると、助かるなぁ」
「(コクン)」
どうやら、ソフィア本人らしい。
しかも、色々やらかした認識もあるらしい。
「そりゃ、これだけガバガバなら、ロロも簡単に逃げられるよね……」
「でも、いつまでもこの状態じゃ、話が進まないなぁ」
困った連くんは、周りを見渡す。
すると、だんだんと霧が晴れてきて、遠くまで見渡せるようになってきた。
「一面に廃墟が続いてるかと思ったけど、違うみたいだね」
「連くん、どういう事?」
すると連くんが、ある方向を指さす。
その先を見ると――
「ほら、川が流れてる。
太陽も出てきて気持ちがいいから、あそこに移動しない?」
「おいレン、こんな時に何を言ってんだよ」
ロロが注意するも、連くんが「いいんだよ」と笑った。
「フラット女王、食べ物とか飲み物とか。
そういったものを魔法で出す事はできる?」
「それくらいなら出来ますが……。
でも、いいんですか?」
フラット王女は、ボーッとしているソフィアを見る。
「川の近くで飲み食いって……。
それじゃあ、まるでピクニックですよ」
「確かに、そうだね」
でも、本当にいいんだよ――と言った連くんの顔には、なぜだか冷や汗が流れていて。
「あのソフィアって人、何日お風呂に入ってないの?ってくらい、匂いが……ね。
だからシャワーも兼ねて、いい気分でお腹いっぱい食べてもらおうよ。
拷問はそれからって事で」
「え、レンさん、今“拷問”って言いました?」
「ふふ、なんの事?」
そんなこんなで。
一行は、川の近くへ移動する。
そしてフラット女王が出してくれた食べ物を囲み……いざ。
「さ、始めようか」
「(コクン)」
「い、いただきます?」
「この場合は、とりあえず……
乾杯、でしょうか?」
四か国の話し合い。
始まりのゴングが、まるで警笛のように鳴り響いた。
「ロロ……」
羽と消えて、どうなってるかと思ったけど……。
ピンピンしているロロを見て、安心した。
良かった、ロロ。元気なんだね!
「ロロ―!」
ロロに手を伸ばす私。
そして、そんな私の横顔に、キレイに蹴りを入れるネネちゃん。
ゲシッ
「いたい!」
「ロロ―! 会いたかった!」
ネネちゃんは泣きながら、ロロを抱きしめた。
何度もロロの名前を呼んで、きつくきつく、抱きしめていた。
「ロロ~!」
「ネネ……」
だけど、心配されているロロの方こそ、なんだかネネちゃんの方を心配してるような。そんな表情だ。
「俺がいない間、大丈夫だったかよ」
「うん。ミアがひたすらウザかったけど、大丈夫だった」
「ん?幻聴かな?」
私、ひらすらネネちゃんに嫌われてる気がするんだけど、大丈夫かな?
いずれ仲良くなれるよね? ね!?
頭を抱える私の横で、石を噛まされ微動だにしなくなった羽を、連くんがズバッと切る。
すると羽は、音もなく消滅していった。
「ロロが無事なのは良い事だけど、どうやって戻ってきたの?」
すると、ロロは「こらネネ、離せ!」と。
ネネちゃんを引きはがしながら、連くんを見た。
「戻って来たって言うか、逃げてきたんだよ。
あの羽を操作している時のソフィアは、隙ありまくりの、ガバガバだからな」
「逃げて来たんだ。
そっか、無事で良かった」
ニコリと笑う連くんには目もくれず、ロロはネネちゃんに再び「離せ!」と言っていた。
顔に、少しばかりの赤色を浮かべて。
「お前は、こういう事を平気ですんなっての!」
「なんで!?
ロロってば、すぐ顔を赤くするんだから!
私に抱きつかれると、そんなに照れくさい!?」
「ば……!!」
ネネちゃんのトドメの一言で、ロロは完璧に固まってしまった。
あぁ、ロロ……。
今、なんとなく、ロロの気持ちがわかるよ……。
「ロロさんは口が悪そうに見えて、案外ウブなんですね」
「こら、聞こえてるぞ! そこのガキー!!」
フラット女王と知らないロロが、指をさして女王を非難した。
ロロ!
その人、女王だから!
魔法が使えるから!
私が「神様」だって誤解したくらいには、強い人だから!
「ん?」
そう言えば、フラット女王は魔法が使えるんだよね?
じゃあ、さっきみたいな事も、魔法を使えばいいんじゃないの?
ってか、国の平和もさ。
「”世の中を平和にしろー”とか何とか言って、魔法をかければいんじゃない?」
「それが出来たら、こんな苦労はしませんて……」
女王は、フッと哀愁を漂わせながら笑った。
な、なるほど……?
どうやら魔法も万能ではなく、使えるシーンが限られるみたい。
「最悪のことが起きた時のために、魔法のエネルギーを、ある程度ストックさせてるんですよ。
つまり――
保険のために、むやみやたらに魔法を使えないって。そういう事です」
「い、色々あるんだね……」
私が納得した、その時だった。
ロロがピタリと動きを止めて「来るぜ」と言った。
え、“来るぜ”?
何が?
すると、ロロは声色を低くする。
「決まってんだろ、アイツが。だよ」
「!」
すると連くんは、誰が来るのか、もう分かったみたい。
剣を持って、いつでも動けるよう身構えた。
カチャ
「相手から来てくれるっていうのなら――ちょうどいい。
ここに全四か国が揃うんだ。
仲良くなるための親睦会と、いこうじゃないか」
連くんが意味深な笑みを浮かべた時。
この場に、黒いモヤが立ち込める。
そして、それが晴れる頃――
一人のシルエットが浮き出て来た。
「お前が、今回の黒幕だね。
ダイア国のソフィア王」
連くんが言い終わるやいなや。
影は、形を表す。
連くんと同じくらいの背。
黒い髪。
そして、切れ長の金色の瞳。
服装は、まるで学校で使う黒いジャージ……のようなラフな服の上に、紫のマント。
気怠そうな目をした男の子――ソフィアが、この場に姿を見せた。
「……」
「……ッ」
「……」
「……ッ」
「……」
「……ん?」
何も、喋らないの?
ずっと身構えるのも疲れるので、体勢を崩す。
「あの、ロロ。
もしかして、ソフィアって……」
すると、まだ何も聞いてないのに、ロロが頷く。
「そうだ。ソフィアは、いつも研究とか、発明とか。
そんな事ばかりしてるから、常に睡眠不足。
よって、いつもボーッとしてる状態だ」
「いや、敵にあるまじきライフ0感だよ!?」
足元フラフラしてるし!
誰にも聞こえない声で、ボソボソ喋ってるし!
このままじゃ埒が明かない――そう思い、ソフィアに声を掛ける。
「あ、あの……。
あなたが色々やらかしたソフィア、なの?」
「……」
「返事をする体力がないなら、頷くか首を振ってもらえると、助かるなぁ」
「(コクン)」
どうやら、ソフィア本人らしい。
しかも、色々やらかした認識もあるらしい。
「そりゃ、これだけガバガバなら、ロロも簡単に逃げられるよね……」
「でも、いつまでもこの状態じゃ、話が進まないなぁ」
困った連くんは、周りを見渡す。
すると、だんだんと霧が晴れてきて、遠くまで見渡せるようになってきた。
「一面に廃墟が続いてるかと思ったけど、違うみたいだね」
「連くん、どういう事?」
すると連くんが、ある方向を指さす。
その先を見ると――
「ほら、川が流れてる。
太陽も出てきて気持ちがいいから、あそこに移動しない?」
「おいレン、こんな時に何を言ってんだよ」
ロロが注意するも、連くんが「いいんだよ」と笑った。
「フラット女王、食べ物とか飲み物とか。
そういったものを魔法で出す事はできる?」
「それくらいなら出来ますが……。
でも、いいんですか?」
フラット王女は、ボーッとしているソフィアを見る。
「川の近くで飲み食いって……。
それじゃあ、まるでピクニックですよ」
「確かに、そうだね」
でも、本当にいいんだよ――と言った連くんの顔には、なぜだか冷や汗が流れていて。
「あのソフィアって人、何日お風呂に入ってないの?ってくらい、匂いが……ね。
だからシャワーも兼ねて、いい気分でお腹いっぱい食べてもらおうよ。
拷問はそれからって事で」
「え、レンさん、今“拷問”って言いました?」
「ふふ、なんの事?」
そんなこんなで。
一行は、川の近くへ移動する。
そしてフラット女王が出してくれた食べ物を囲み……いざ。
「さ、始めようか」
「(コクン)」
「い、いただきます?」
「この場合は、とりあえず……
乾杯、でしょうか?」
四か国の話し合い。
始まりのゴングが、まるで警笛のように鳴り響いた。