ただ君を愛したいだけ
昨晩は、元婚約者の子だということは隠して陽菜を預かってくれたのかもしれないが、それでも奥さんはいい気はしなかったはず。
「あとはなんとかしますから」
「なんとかって……。元気な瑞葉ならなんとかできるかもしれない。でも、しばらく入院だぞ?頼りないだろうけど、俺に任せてくれないか」
彼の口ぶりでは、ひとりで面倒を見ると言っているように聞こえて不思議だ。
「奥さんは……」
「いないよ。奥さんどころか、彼女も」
どういうこと?
すでに離婚したのだろうか。
彼は美容院向けのヘアケア製品を開発し販売している『ビーカインド』という会社の御曹司だ。私より五つ年上なのだが、その程度の差だとは思えないほど有能だった。
四年前、私が彼の下で働いていた頃は、営業推進部の部長を務めていた。
彼が携わった商品は大ヒットして看板商品になっているし、海外への輸出を推し進めて業績を大幅に伸ばしたのも彼で、一目置かれる存在だった。
「あとはなんとかしますから」
「なんとかって……。元気な瑞葉ならなんとかできるかもしれない。でも、しばらく入院だぞ?頼りないだろうけど、俺に任せてくれないか」
彼の口ぶりでは、ひとりで面倒を見ると言っているように聞こえて不思議だ。
「奥さんは……」
「いないよ。奥さんどころか、彼女も」
どういうこと?
すでに離婚したのだろうか。
彼は美容院向けのヘアケア製品を開発し販売している『ビーカインド』という会社の御曹司だ。私より五つ年上なのだが、その程度の差だとは思えないほど有能だった。
四年前、私が彼の下で働いていた頃は、営業推進部の部長を務めていた。
彼が携わった商品は大ヒットして看板商品になっているし、海外への輸出を推し進めて業績を大幅に伸ばしたのも彼で、一目置かれる存在だった。