ただ君を愛したいだけ
看護助手が私の様子を見ながらゆっくりベッドを上げていく。
「気分悪くないですか?」
「大丈夫です」
どうやら大丈夫そうだ。脚も頭も痛くない。
「食器は取りに来ますからそのままで。横になりたいときはこのボタンを押すとベッドが下がります。なにかあれば迷わずナースコールを」
「ありがとうございます」
なにもできない赤ちゃんの陽菜の世話をしていた自分が、まさかこれほど他人の手を借りなくてはならなくなるとは。
慣れた手つきで配膳を済ませた看護助手が出ていくと、ポツンと取り残されたかのようで少し寂しい。
陽菜の笑い声が聞こえないのが不思議だ。
ときには溜息をつきたくなることも、つい感情的になって雷を落とすこともあるけれど、陽菜は私の体の一部のようなもの。
目に入れても痛くないとはこういうことなのだと、身をもって経験している。
陽菜がお腹に来てくれなければ、今でも智治さんへの未練で枕を濡らしていたかもしれない。
「気分悪くないですか?」
「大丈夫です」
どうやら大丈夫そうだ。脚も頭も痛くない。
「食器は取りに来ますからそのままで。横になりたいときはこのボタンを押すとベッドが下がります。なにかあれば迷わずナースコールを」
「ありがとうございます」
なにもできない赤ちゃんの陽菜の世話をしていた自分が、まさかこれほど他人の手を借りなくてはならなくなるとは。
慣れた手つきで配膳を済ませた看護助手が出ていくと、ポツンと取り残されたかのようで少し寂しい。
陽菜の笑い声が聞こえないのが不思議だ。
ときには溜息をつきたくなることも、つい感情的になって雷を落とすこともあるけれど、陽菜は私の体の一部のようなもの。
目に入れても痛くないとはこういうことなのだと、身をもって経験している。
陽菜がお腹に来てくれなければ、今でも智治さんへの未練で枕を濡らしていたかもしれない。